幸手グルメ情報　we hope to activate our town, satte city, saitama pre.

　店の広さ、従業員の応対の仕方、料理の味、カラオケ機器の性能、それに客層など、様々な要素が入り混じっており、一つの物差しで推し量ることはできません。店が広すぎると、客同士がフレンドリーになりにくい、ということもあります。逆に、あまりに狭いと、店の収益が上がらない。よって、広過ぎもせず、狭過ぎもせず、といった頃合が一番いいのかもしれません。
　従業員の応対の仕方も大事な要素でしょう。ママさんが人当たりのいい人だと、通う客が増えるはずです。客は、楽しくなりたいと思って来るからです。幸手の駅近くのスナックで「きれいな娘はいませんが、可愛い娘ならいます」という看板を出している店があります。この表現は、しっかり客の心理を突いています。お客の立場からすれば、綺麗な娘はいらないけど、愛嬌のある娘のいる店だったら通いたくなるからです。「男は度胸、女は愛嬌」というわけです。

　料理も大事な要素ですが、スナックや居酒屋にご馳走を食べに行こうと思う人はあまりいません。要は、料理と料金のバランスが、きちんと取れていればいいんです。でも、袋に入ったピーナツや柿の種のようなもの、つまり「乾きもの」ばかりだったら、いくら料金とのバランスが取れていても、私は行きません。余りにも味気なく興ざめだからです。でも、他で充分食べたあとで、単にカラオケだけ歌うという目的なら、そういう店にもそれなりのニーズはあるかもしれません。
　最近ではカラオケの器械も、大事な要素になりつつあると思います。カラオケの器械は長足の進歩を遂げ、本当に歌いやすくなりました。こういう器械を作らせたら、日本人が断然世界ＮＯ.１でしょう。でも、店によって、歌が響かない店があります。カラオケを気分良く歌える環境とはどういうものか。それは、「風呂場で歌っているのと同じ感覚」になれるかどうかということです。風呂場は小さな密閉空間ですから、音が反響します。どんな人が歌っても、うまそうに聞こえるものです。ですから、カラオケの本質は、ほかの人にどう聞こえているかではなく、歌っている本人が気分良く歌えるか、という点にかかっているのです。

　客層も大事な要素ですね。若い人が多く出入りする店は、高齢者向きではありません。まして、子供が時々交じるような店ではどうにもなりません。逆に、若い人たちが来る店に年寄りが入ると、これまたどうにもなりません。若い人が横文字の単調な歌を歌った後に、田端義夫なんて歌う気になれません。このようにどの客層に焦点を当てるか、というのは意外に大事な要素かもしれません。
　ところで、このおかめという店。店名はおかめですが、ママさんは決しておかめやひょっとこではありません。愛嬌十分です。ここ緑台で開店する前は、茨城県の五霞村（現在は五霞町）で開業していたんだそうです。ですから、開業当初は、五霞町の店に通っていた人たちが結構ついて来ていました。今でも、そういうお客さんがかなり残っているようです。茨城県といっても、ここから車で２０分か３０分程度ですから、文字通り隣の町にすぎないんです。