とこやさん トトロ
とこやさん トトロ
住 所 | 幸手市東2-6-4-102 |
電 話 | 0480-43-2686 |
営業時間 | 平日9:45~18:30 土日祝9:00~18:30 |
定休日 | 水曜日。火曜日は月に2回第2、第4休みが多いですが、ずれることもあります。火曜日に行く場合は、確認してください。 念のため、事前に電話で確認するか、お店のシャッターに 張り出された掲示をご覧ください。 |
駐車場 |
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ちょっと訪ねてみました
思い切って、ドアを開けてみました。すると仕掛中の客がひとり、待ち客がひとり。2人とも女性です。もっと正確に言えば「オバサン2人」です。客は機関銃のようにしゃべっています。一瞬、あれ!?美容院に入ってしまったかな、なんて思いました。でも、正真正銘、男のための「理容院」です。最近は、美容院と理容院の境界が益々接近し、双方の業界がせめぎ合いをしている、なんてことを聞いたことがあります。ですから理容院は男の行くところという概念は、大きく軌道修正する必要がありそうです。男が美容院に行き、女が理容院に行く。まさに客同士相互に入り乱れているんです。
実は、私も、この1年ほど、美容院に通っていたんです。普通なら、いい歳こいて美容院になんて行けません。でも、その美容院の経営者が私の主催するヨガ教室に通ってきてくれている関係から、お付き合いで通うことにしたんです。でも、私の年代の男としては、何となく美容院に通うことの気恥ずかしさみたいなものを感じていました。
そのお店が5日連続でお休みということで、やむ無くほかの店を探し、たどり着いたのがこのお店というわけです。
この場所に床屋があるということは、前から知っていました。幸手駅からまっすぐに延びた中央通りに面し、誰でも目につくところにあるからです。でも行ったことのない店というのは意外に抵抗感があるもので、私も二の足を踏んでいました。
入店して、待ち時間を聞くと、約30分とのこと。それくらいなら待てない時間ではありません。待っている間に若い男性が一人、入ってきました。更に、年金暮らしと思しきおじさんがひとり顔を出しましたが、待ち客が2人もいることを知ると、「また来るよ」と言って帰って行きました。
おお、今時、こういう「普通の床屋」で、次々にお客が来るというのは珍しい。何か秘密があるに違いない、と密かに観察させてもらいました。
私の順番が来ました。メニュー表一番上の「総合調髪2,300円」というのをお願しました。椅子に座り、「このお店いつ開店したんですか」と聞いてみました。すると「8年前です」と言うではありませんか。実は、私の印象では1年くらい前と思っていたんです。
「その時まで、別の方がこの店をしていて、閉店するというので、私がそのまま引き継いだんです。」と言うではありませんか。
「設備をそのまま引き継いでいますから、あちこち修理しながら使っています」。なるほど・・・よく見れば、設備はかなり使いこんだ感じがします。昭和の雰囲気が漂ってきます。でも、70歳を超した私くらいの年齢になると、このようなレトロな雰囲気が感じられる店の方が安心感があります。「従業員を雇うことも考えましたが、そうするといろいろ面倒なことも多くなるので、ひとりでやってきました」。
なるほど、なるほど。蒸しタオルを当て、シャボンを塗り、髭剃りをしてもらうなんて、ほんとに何年ぶりでしょうか。これまでは1,000円ポッキリの店と、ここ1年は美容院に通っていたからです。ああ、やっぱり、調髪、洗髪、髭剃りと昔ながらのやり方の方がいいなあ、と久し振りの髭剃りにえらく感激したのであります。
しかも、肩のマッサージに続き、「耳のお掃除もされますか?」と聞くではありませんか。おお!今どき耳の掃除もしてくれる店があるんだと感激し、「お願いします!!」と二つ返事でお願いしました。これだけの仕事をして2,300円、本当に安いと思いました。
こんなに素晴らしいお店があるということを紹介すると、益々繁盛して、お店に行ってもいつも満員では困ってしまうかもしれません。でも、このコーナーでは、こういう隠れた素敵な店を発掘して紹介するのが使命ですから、敢えてご披露することにします。
なお、このお店、一切予約は受付けていません。お店に行って、長いこと待つようであれば引き返す、あるいは読みたい本をもって行く、というゆとりを持って行かれることをお奨めします。
<後日記>
このお店に通っているという方とお話をする機会がありました。その方曰く、「お店は予約ができないので、床屋に行くときは、何か読みたい本を持っていくようにしています。そうすると待ち時間が気にならなくなりますよ。」。
なるほど、ごもっとも。それならば少々の待ち時間は全く気にならなくなりますね~。さすがです。
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