幸手グルメ情報　we hope to activate our town, satte city, saitama pre.

美女会からのお誘い

　「刺身がおいしいのよ」という言葉につられて参上しました。自宅から徒歩３５分くらいのところにあるお店です。「幸手美女会があるので、参加しませんか」、という甘い言葉に誘われ、妻と一緒に参加したんです。美女会（！）から誘われて断る理由などあろうはずがありません。いそいそと出かけて行きました。

　７時集合ということだったので、少し余裕をみて出かけて行きましたが、お店に入ると、幸手の目の覚めるような美女４人は既に全員到着していました。再度、ビールで乾杯をし、改めてお店を眺めてみると、「家族的～！」という雰囲気がそこかしこから伝わってきます。
　お店の雰囲気というのは、経営者、つまりおかみさん（またはご主人）の居住まい、つまり人柄や立ち居振る舞いによって左右されます。あけっびろげのおかみさんの場合、不思議にどこからともなく吸い寄せられるように客が寄ってくるものです。

あけっぴろげなおかみさん

　ここのおかみさんは、正にそのようなオープンな人柄の方でした。小柄ですが、何でも率直な物言いをするタイプとお見受けしました。こういう経営者の人柄のせいでしょうか。私たちが到着したときは、カウンターに一人、小上がりの席は私たちだけでしたが、ものの３０分もたたないうちに、客が次々と入ってきて、カウンター席も、小上がりのテーブル席３つも、すべて満席。満員御礼札止めになってしまいました。

　１時間も過ぎたでしょうか。おかみさんも、客と一緒に飲み始めました。そして「忙しいから、今日はあまり注文しないで！」なんて言っています。思わず笑ってしまいました。こういう言葉を聞いたのは、本当に久しぶりです。
　そのうち、（比較的）若い女性が入ってきました。あれ、珍しい客がきたな～なんて見ていたら、慣れた雰囲気で店の奥の方に入り、コートなどを脱いで出てきました。ここの従業員だったんですね。その姿は、ミニスカートです（多分）。田舎に引っ込み、都会に出ていない身ゆえ、ミニスカートなんて長いことお目にかかったことがありません。「おお、ミニスカートだ。ずいぶん久しくお目にかかってなかったな～」なんて、男の本性で思わず目が吸い寄せられてしまいました。

刺身も抜群

　あ、料理のことを言ってませんでしたね。「刺身がおいしい」という言葉に嘘偽りはありませんでした。我々６人が一種類ずつ食べられるようにと、鰹、マグロ、イカ、タコ、ウニなどがそれぞれ６個ずつ並んでいます。なるほどなるほど、納得です。女性陣に人気があったのがウニです。私も一口食べてみました。回転ずしなどで食べるものと違い、本当に磯の香りが漂ってきそうな天然のウニという食感です。
　飲んだ場とて、おぼろげな記憶ではありますが、この店の常連でもある美女会メンバーのひとりが、「ママの実家が魚屋さんなの」と言っていたような気がします。そういうつながりがあるなら、新鮮な魚介類が入手できるのは当然です。

カラオケは二の次

　１時間以上も経った頃でしょうか。年配の酔客がカラオケを歌い始めました。でも、音響は余りよくなさそうです。最近は、どこの店でもカラオケの機器に力を入れており、モニター画面も店内のあちこちにセットされています。しかし、ここのお店は、モニター画面はどこにあるのか、と探すくらいに少ない。「三丁目の夕日」の時代にタイムスリップしたようです。
　でも、ここのお店、カラオケを売りにしている店ではありません。おかみさんの愛嬌と、食べ物、これで勝負をしているお店です。こういう雰囲気の店、とっても貴重です。我が家の近くにあったら、間違いなく私も常連客になっていたはずです。