幸手グルメ情報　we hope to activate our town, satte city, saitama pre.

　改めてよく見ると、皆さん御揃いのエプロンをしています。エプロンには、「幸手商工会婦人部」なんて文字が大書してあります。思わず「ここは商工会が運営してるんですか」なんて、聞かなくても分かることを聞いてしまいました。
　このお店では、私の家内の知人も働いているはずなので、その人の名を告げてみました。ところが、全員、鳩が豆鉄砲を食らったようにポカンとしています。「緑台の人がいるという話は聞いたことがあるけど・・・」なんて頼りない返事なんです。
　いろいろ聞いてみると、この店は曜日ごとに別のグループが店番を引き受けているようなんですね。だから、グループが違うと、お互いを知らないというわけです。なるほど、火曜日は山田グループ、水曜日は松本グループの担当、という塩梅なんですね。
　ところで注文です。入店した時に「ケーキセット」なんていう文字が目に入ったので、「ケーキセットをください」なんて言ってみました。ところが、「ケーキは切れてしまいました」、とのこと。アレマ～、ケーキがないの。それでは仕方がありません。「それじゃ、ホットコーヒーをください」ということで、定価２００円ぽっきりのコーヒーだけの注文となりました。

　当然、２００円ぽっきりのコーヒーですから、期待はしていませんでした。期待に違わず、わが家でも飲めるようなコーヒーの味でした。それにしてもこの店、こんな２００円くらいの売り上げで、人件費が出るんだろうかなんて、人様の懐のことまで心配してしまいました。
　実は、私、この店には前に何度か来たことがあるんです。時々、コンサートなんかを開催していたからです。中国の弦楽器、二胡の演奏会とか、バイオリンなど弦楽器の演奏会なんかにも来たことがあります。多分、３回は来たはずです。そういう時は、文字通り、押すな押すなの満席。１階のフロアーだけでは納まりきらず、２階にも臨時の席を設け、２階の手すりから首だけ突き出し、見下ろしながら演奏を聴いたなんてこともありました。
　曜日ごとに担当グループが違うようですから、自分と相性の良さそうなグループの時に訪れるのが、一番お得感が増すかもしれませんね。近くに住んでる高齢者や奥様に邪険にされている亭主族だったら、２００円玉を握り締め、新聞や好きな本でも抱えて行けば、２時間や３時間しっかり粘れるかもしれません。もっとも、硬い椅子に３時間も座っていたら、痔が悪化したりするかもしれません。そういう時は座布団持参でいかがですか。
　そういうことができそうな、そんな雰囲気を感じさせてくれるお店でした。