幸手グルメ情報　we hope to activate our town, satte city, saitama pre.

　流れ落ちる汗を拭きながら、メニューを一通り眺めてみました。暖かいもの、冷たいもの、いずれの選択も可能です。さすがに今日の猛暑です。暖かいものは敬遠して、冷たい「冷やし狸７２０円」を注文しました。
　待っている間、お店の中を観察してみました。カウンター席５つ、４人掛けのテーブル席が３つ、小上がりに４人掛けのテーブルが３つ、合計２９人までは座れそうです。
　若いウエイトレスさんがお水を持ってきてくれました。雰囲気からみて、お店の経営者の娘さんかな、という印象を受けました。
　改めてメニューを見て驚きました。「お通し」という項目があるんです。しかも、おしんこ２５０円、板わさ、卵焼き、じゃこおろし、なめこおろしが各３５０円、とろろ月見４００円、親子煮４５０円、カツ煮６００円、一番高いのが天ぷらで８００円となっていました。居酒屋などに行

くと、頼みもしないのに、お通しが出てきます。注文してないんだからサービスかと思うと、しっかりお代に含まれています。中には、一週間前の枝豆ではないかと思われるような、痩せて水っぽい枝豆が出て来ることがあります。こんなお通しだったらいらないよ、と思いますが、生まれつき純情で妻にさえ反抗できない私ですから、店の人に文句など言えるはずがありません。こういうものでも、しっかり料金には含まれているんですよね～。
　それよりは、この店のように、「お通し」としてはっきり明示してもらい、「注文しない限りお通しは出さない」というのは立派な見識だと思います。それにしても、カツ煮６００円や天ぷら８００円をお通しとして注文する人はどういう用途で注文するのかしら、なんて品のないことを考えてしまいました。こういったものは、酒のつまみとして食べるものなんでしょうか、食事として食べるものなんでしょうか。お通しだけでお腹いっぱいになったらどうするんだろうかなんて、どうでもいいことで頭が混乱してしまいました。
　てなことを考えている間に、冷やし狸が出てきました。ここのご主人が毎日午前中、店先でそば打ちをしている姿を見ているだけに、そばの腰の強さにも十分納得です。こういう手打ちの場合は「もりそば」系が良かったかな、とちょっとだけ後悔しました。

　最後に、型どおり、そば湯が出てきました。私は、そば湯が出てくるたびに迷うんです。そば湯をどのようにして飲もうか、ということをです。今食べたばかりのどんぶりの中にそのまま注いでしまうと、そばの残り汁の方が圧倒的に分量が多く、そば湯が塩っぽくなってしまいます。どんぶり以外の器は、水を飲んだときのコップしかありません。まずこのコップを空にする必要があります。そしてこのコップにそば湯を注ぐと、そば湯だけになってしまいます。そば湯だけだと、味がないので、何だか物足りないんです。
　やはり、そば湯に少しばかり残り汁を加えた方がおいしく飲めます。今日は、先ず、コップにそば湯を注ぎ、そこにどんぶりから少しばかり残り汁を加えることで、何とか美味しくいただけました。
　皆さんは、本当にどうしているんでしょうね～・・・。