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　そんな中、ここ来集軒に立ち寄ってみました。久し振りにラーメンが恋しくなったからです。先客が８人ほどいました。テーブル席はほぼ満杯状態です。おお～、結構繁盛しているんだ～、と軽い驚きを禁じえませんでした。
　私も２人用のテーブル席に座りました。と言っても、そこしか空いていなかったからです。小上がり席もありましたが、靴を脱いで上がらなければいけないので、みなさん敬遠しているようです。
　席に座ると、ウエイトレス嬢がメニューとお冷をもってきてくれました。おもむろにメニューみると、美味しそうなラーメンの写真がずらりと並んでいます。その中から「チャーシュー麺」（税込７１０円）を注文することにしました。一番おいしそうに見えたからです。

　待つことしばし。周囲に目を泳がせてみると、客は男性ばかりで女性客はゼロ。ラーメン店というのは、女性が入りにくいんでしょうか。でも、マスコミ情報によれば、最近は女性のひとり客でも、平気でラーメン店や居酒屋に入る人が多くなった、なんてことを聞いた覚えがあります。ここ来集軒は、車がバンバン通る国道四号線に面しているため、女性客が入りにくいのかもしれません。というか、多分、都心のお店と郊外型のお店の違い、ということかもしれません。
　なんてことを考えているうちに、チャーシュー麺様のご到着です。写真でご覧の通り、チャーシューで表面が覆われています。先ず、そのチャーシューから頂くことにしました。おお～、あの懐かしいチャーシューの味です。柔らかくてとてもおいしい。続いて麺です。これまた懐かしい縮れ麺です。そういえば、外の大看板に「ちぢれ麺」との看板が出ていました。一口食べた時、なぜだか福島の喜多方ラーメンの味を思いだしました。

　次はスープです。これまた素晴らしいというか、懐かしい味です。昭和を思い出させてくれるレトロなスープの味なんです。最近はやりのギトギト感が全くありません。これをつくっているのは多分年配の人ではないかと思い、そっと調理場の方を窺ってみました。そしたら、まさにそのものズバリ、頭の白くなった店主らしき人が、調理場を取り仕切っていました。納得です。
　こういう昔風のラーメンというのは、飽きが来ないんです。一度来店すると病みつきになることは請け合いです。